「相場」を知るということ

先日,立退き交渉がまとまり,相応の立退き料の支払いと引き換えに建物明渡を行いました。

ご依頼を受けて交渉を始めて,話し合いがまとまるまで,2か月半という早期解決でした。

早期解決は,紛争当事者の双方にとって利益になります。

立退きをする側にとっては,新しい生活を早期に始められますし,立ち退きを求める側にとってもその後の不動産利用・処分がスムーズに進んでいきます。

早期解決が実現した大きな要因は,双方が「相場」を踏まえた交渉をした点にあります。

当方は,正当な立ち退き料の金額について,合理的な理由を示した正当なものを提示し,過大な請求は行いませんでした。

過大な請求をしておいて,少しずつ金額を寄せていくという方法は,相手方が相場を理解しているプロの場合には,無駄に話し合いが長引いてしまうだけだからです。

一方で,相手方も相場をよく理解していましたので,当方が提案した金額はそれなりに大きな金額でしたが,多少の交渉を後に,支払いに合意してくれました。

このように,問題になっている紛争の解決の「相場」を相互に理解していることは,紛争解決にはとても大切なことです。これは立退き交渉に限りません。

弁護士に依頼する際でも,その紛争の内容をよく理解し,相場を心得ている人を選ばないと,無駄に解決が長引くことになりかねませんので,お気をつけください。

弁護士 奥山

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